米中貿易摩擦が為替市場に与える影響 その1

8月に米中の貿易摩擦が激しくなってから、ドル円の相場は保ち合いの状態から下放れへのトレンドになりました。
その影響で今持っているポジションを売りに出して整理する人も大勢いらっしゃったと思います。
中国政府は8月23日に米国からの輸入品に対して報復関税を発動すると発表し、9月と12月の2回に分けて輸入関税引き上げを実施予定としていることから、米中貿易摩擦の激化を懸念する声があるとともに、為替市場の様子を注意深く観察して買いのタイミングを見計らっている人もいらっしゃるかもしれません。
世界経済に大きな影響を及ぼすことが考えられる米中貿易摩擦など、世界情勢や経済状況に対する予測や感じ方はトレーダーによって異なるので、問題が収まるまでは大人しくしておこうと考えるトレーダーもいれば、逆にチャンスだと捉えているトレーダーもいると思います。
FX取引をするうえで大事なことは、一つのニュースに対して様々な意見や予測がされる中で、自分自身の考えとしてはどうなのかということを明確にすることと、その考えを元に冷静にトレードをすることです。


米中貿易摩擦が為替市場に与える影響が懸念されていますが、そもそもなぜこの二国間の貿易摩擦が起こることになったのでしょうか?
アメリカは長い間中国との貿易赤字が問題となっており、貿易赤字全体の約47%も占めているといわれています。
トランプ政権はこの中国間との貿易赤字をいかに解決するかが注目されており、この状況を打破するために、中国の知的財産権の侵害を理由にして中国製品に600億ドル相当の関税を課す制裁措置を発表しました。
さらに続けて、鋼鉄やアルミ製品への追加関税の引き上げも発表しました。
アメリカのこの決定に反発した中国側は、米国製品の輸入に対して30億ドル相当の報復関税を課すことを決定し、ついに米中貿易摩擦が開戦することとなりました。
関税を課すということは、貿易赤字の解消や自国の産業を守るなどといったメリットが見込めるとは思いますが、商品価格の上昇につながることから、支出が増加して景気が悪化するリスクも考えられます。

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