損切りの徹底2

損切りをする方法はとても簡単です。ポジションを建てる際にIFDやIFOの注文を入れておいて、レートが反対方向に行ってしまったら最初に設定していた注文がヒットして損切り完了です。
では、その損切り注文をどこに入れるか?これが実は、最も腕の見せ所です。相場には必ずサポートとレジスタンスがあります。いずれも相場の動きが一度止められるポイントです。上昇相場であればレジスタンスで、下落相場であればサポートで一度止まって次の動きを探るといった具合です。

このサポートとレジスタンスを超えてしまうと、相場は一気に加速してそのまま反対方向に行く可能性が高くなります。なぜなら、こうしたポイントを超えてしまったらもう勝ち目がないと思って損切りの注文を入れている人が多いからです。「ストップロスを巻き込んで下落が進み・・・」という為替ニュースの文言をよく目にしますが、これは損切り注文を巻き込んで相場の動きが加速している状態を指します。

大多数の人がそうしているので、初心者の方もこのように皆さんが損切り注文を置いている付近に置くのがセオリーです。つまり、サポートやレジスタンスを少し超えたところです。

それともうひとつ、損切りを入れておくべきポイントがあります。それは、心理的レジスタンスです。

ドル円相場が100.50付近から何度も下落するものの、100円の大台で跳ね返されているといます。特に100円に過去の安値があるわけでもないのにこうした現象が起きるのは、99円台と100円台とでは心理的な印象が全く違うからです。2桁と3桁が変わるところですし、「さすがにそれはないだろう」という投資家が多ければ多いほど、心理的レジスタンスは強固になります。

保有しているポジションが含み損を出している状態で、このように心理的にどうしても意識してしまうポイントに差し掛かってきたら、それを超えてしまった時のことを考えましょう。100円の大台割れが目前に迫っているのであれば、99.80あたりに損切りを入れるのが良いと思います。

前回解説しましたが、それを超えてしまうと他の投資家の損切り注文を大量に巻き込んで、一気に円高が進む可能性が高く、その損切りの波に乗り遅れると大損をしてしまいます。逃げ足が速い者が勝つのも、FXの常識です。







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