ローソク足で分かること

ローソク足がなぜローソク足なのか、その最大のポイントは本体から飛び出している「芯」です。この芯は最高値と最安値を示しており、ローソクの本体は始値と終値を示しています。

この芯が大きく飛び出しているということは、その時間軸の間に大きな値動きがあったことが分かります。一時的に大きく値を上げて戻ってきたという場合には芯だけが大きく伸びることになり、これは「ヒゲ」と呼ばれています。

大きなヒゲが出ている局面は、あまり良い兆候ではありません。相場の急変や現在のトレンドが転換する可能性もあり、不安定さが大きくなるからです。初心者の方には順張りをオススメしていますが、長いヒゲが出た後は順張りが通用しにくいので、要注意です。

もうひとつ、ローソク足が金づちのような形になることがあります。この局面も非常に大切なので、次回に解説します。

ローソク足の芯は通常、上と下の両方に出現します。しかし、時にその芯が上か下の片方からしか出ていない時があります。上でも下でも、片方しか出ていない様子は金づちのように見えるので「ハンマーチャート」と呼ばれることもあります。

この金づちが出てくるのは、多くの場合相場の転換点です。その理由は出現する状況を考えると分かります。例えば下落相場の底値付近で、上にしか芯が出ていないローソク足が出たとします。これはつまり、終値がそのまま最安値だったということです。最安値で終わった後は、さすがに安値更新はないだろうという相場心理が働いて、下落トレンドが終わる可能性大です。

上昇トレンドの時に下からだけ芯が出ているローソク足が出現した場合も、同じように上昇トレンドの終了する可能性が高くなります。

このようなハンマーチャートが出現する時には、徐々にローソク足の長さが短くなってきます。トレンドが終了するということは値動きが鈍くなってくるので、ローソク足も短くなってくるのです。そんな時に片方しか芯が出ていないローソクが出現したら、逆張りのチャンスです。

次回からはローソク足の次に基本となる移動平均線です。



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