FXコラム 過熱する仮想通貨投資ブームについて2

だいぶ前になりますが、ビットコインのレートが急騰して1ビットコイン=100万円を超えたという報道がありました。ここまでくると完全にバブルで、言うまでもなく現在のレートで初心者の方がビットコインを購入することは逆立ちしてもオススメはしません。

かつて不動産バブルやITバブルを見てきた筆者にとって、この動きは後でやって来るバブル崩壊の恐ろしさしかイメージできません。

すでにビットコインへの新規参入をオススメしないわけですが、それ以外のアルトコインについてはもっとオススメしません。FXでもよくありますが、多くのFX取引会社が取り扱っているドル円やポンド円などの通貨ペアだと大きく儲けにくいので、マイナー通貨をやりましょう!という宣伝文句があります。

ポーランドのズロチやブラジルのレアルはその典型としてブームになったことがありますが、比較的多くのFX取引会社が取り扱っているトルコリラですらこの体たらくです。そんなよく分からない通貨に手を出して初心者が勝てるはずもなく、ズロチやレアルで大損をした例をたくさん見てきました。

現在、「ビットコインはもう高いので他の仮想通貨!」という宣伝文句を見ると、その二の舞になるようにしか感じないのが、アルトコインをオススメしない理由です。

さんざん危険性を注意喚起しているわけですが、巷では仮想通貨で大儲けしている人がたくさんいます。これは、仮想通貨の需要が今後増していきそうである一方で、発行元が発行上限を決めているので希少価値が高まるにつれて高値になっているのです。つまり、今後の需要増を見越しているわけです。

世界の経済はどんどんキャッシュレス化の道を突き進んでいるので、スウェーデンやエストニアのように現金をほとんど見たことがないという国も出現しています。そうなるとFXが主戦場としている通貨売買の市場もあまり意味を成さなくなってきます。

何せ、仮想通貨は特定の国が発行しているわけではなく、仮想通貨を発行している会社が価値を持たせて、それを使いたい人がいれば流通するという仕組みになっています。国際間の決済においても通貨両替の必要がなく、日本人がアメリカの通販サイトから買い物をするさいにビットコインを使えば、日本円と米ドルのどちらも介在しません。

これが何を意味するか、お分かりでしょうか。






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