フィボナッチ・リトレースメント その2

前回に問いかけをした、フィボナッチ・リトレースメントによるサポートラインとレジスタンスラインの答え合わせです。

ドル円の直近安値が100円、直近高値が101円という相場で、その間を推移している場合に考えられる2つの節目は、100.382円と100.618円です。この理由は、もうお分かりですね。いずれもフィボナッチ・リトレースメントの根拠となっている黄金比率に基づいて算出したものです。算出といっても単に小数点以下にその数字を入れただけですが。

もしこの時、実効レートが101円付近だとします。その場合は、100.618円が最初のサポートライン、ここがブレイクしてさらに下落をした場合、次のサポートラインは100.382円ということになります。

実際にレート変動を見ていると、すべてがそうだとは言いませんが、起点と終点を間違えなければ面白いように黄金比率のところで一旦相場が止まったり、そのまま反転したりしていることが分かります。

やはり、地球は黄金比率で動かされているのかも知れません。

ここまでフィボナッチ・リトレースメントによるサポートとレジスタンスの探り方を解説してきました。

ここまでも少し触れましたが、このフィボナッチ・リトレースメントによる関所探しは、起点と終点をどこにするかがとても重要です。これを間違えてしまうとそもそもの根拠が崩れてしまうので、多くの市場参加者が見ているものとは違うチャートで分析をしてしまうことになります。

いうまでもなく、最も重要なのは起点です。それをどこまでさかのぼるのかについて、おおむねローソク足が30本程度までというのがセオリーです。日足であれば1ヶ月間、1時間足であれば1.5日前くらいです。主にフィボナッチ・リトレースメントは日足で使うことが多いので、直近1ヶ月の中で起点を探るのが良いと思います。

終点はそこから現在に至る間のところで最高値か最安値があると思うので、そこを選べばOKです。



コメントは下のボタンを押して別ウィンドウから投稿できます。