今も世界の基軸通貨

米ドルというのは、言うまでもなくアメリカ合衆国で発行、流通している通貨のことです。
米国のドルなので米ドルです。

本来であれば「ドル」という表現で良いと思いますが、世界には米ドル以外にもたくさんの「ドル」があるので、それらと区別するために米ドルと呼ばれています。

FXによく登場する通貨を見ただけでも、豪ドル、NZドル、香港ドルといった具合にたくさんのドルがあります。

これについては、オーストラリア、ニュージーランド、香港のいずれも旧英国の植民地だったのに、英国のポンドではなくドルという名前の通貨を使っているのは不思議だという指摘がありますが、それだけ米ドルが国際的に高い知名度を持っていて、強い通貨だからでしょう。

FXにあまり登場しない通貨の中にも、たくさんのドルがあります。

国全体がハイパーインフレの真っ最中で、世界一弱い通貨とされるジンバブエドルも、やはり「ドル」です。

これだけドルが広く使われているのは、米ドル自身が世界の基軸通貨として機能しているからです。基軸通貨というのは、自国通貨以外に国際的に流通している通貨のことで、例えば日本が中東の産油国から石油を輸入する時に支払われるのは、米ドルです。日本円や産油国の通貨ではなく米ドルというのは、国際的に信用の高い通貨、つまり基軸通貨として見なされている証拠です。

今回からしばらく、この米ドルについての解説を続けていきたいと思います。

世界経済の中心であり、FX取引の中心でもある米ドルを知ることで、FXの世界をもっと深く知っていきましょう。


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