トレードを振り返る機会を持とう1

自分が行ったトレードが成功して利益が確定したら、とても嬉しいですね。具体的に儲かった金額が目の前の数字で表れるので、「何か買おうかな」という気になる方もおられるでしょう。

その逆の場合、もう考えたくもないので忘れようとされるかも知れません。どちらも人間の心理としては不自然なことではないのですが、FX投資の世界ではこのまま終わってほしくないのが筆者の意見です。

1回1回のトレードは相場を分析し、それを実践した結果です。自分の立てた相場観や戦略が正しかったのかどうかを検証する必要性はとても高く、その繰り返しが今後の勝率を高めていきます。

つまり、結果だけで判断してはいけないということです。仮に勝ったとしてもそれはもしかすると相場観が当たっていたのではなく、たまたま「神風」が吹いただけかも知れません。それで勝った、もしくは負けるのを免れたとしても次も同じ風が吹くとは限りません。


「勝って兜の緒を締めよ」という言葉がありますが、これはFX投資の世界にも当てはまります。利益を出したトレードがあったとして、それと全く同じことを次もやって勝てる保証はどこにもありません。

しかも、何も検証をすることなく前回と同じことをやってしまうというのは、やはり運任せのトレードになっている証拠です。相場は常に変動していて、局面もころころと変わります。

前回のトレードが成功した地合いが続いているとは限らず、次に注文を出すのであればその時の地合いをしっかりと見極めていないと損をする確率が高くなります。

それともうひとつ、怖いのは「結果オーライ」になった場合です。結果オーライとは、本来は失敗しているパターンなのに相場の風向きが変わって結果としてラッキーパンチが当たって勝てたというケースです。
これは負けるよりタチが悪いと言われているので、次回解説します。






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