ボリンジャーバンド1

FX投資をしている人の中で、おそらく使っていない人はいないのではないかと思えるのが、このボリンジャーバンドです。もちろんローソク足や移動平均線は基本中の基本なのですでに解説してきましたが、このボリンジャーバンドはそこから発展したテクニカルチャートの中では最もメジャーな存在だと思います。

ボリンジャーバンドがどういう経緯で生まれたのかという説明は置いておくとして、ボリンジャーバンドで分かることはずばり、相場の移動範囲です。現在のレートが上下のどこまで動く可能性があるのかを示すのがボリンジャーバンドの画面で描かれるバンド幅です。

このバンド幅は±2σという基準点で描かれており、その上下の間にはオーロラのように色が付いた部分があります。このオーロラこそ、ボリンジャーバンドの「バンド」です。
ちなみに、ボリンジャーとはアメリカの学者の名前です。

ボリンジャーバンドの見方は、とても簡単です。上と下にある±2σの線の間にある「バンド」の間に97%以上の確率でレート変動が収まるという理論に基づいているので、これを逆に考えると「このバンド幅から出る確率は極めて低い」となります。

これは受験の際の偏差値と同じ考え方に基づいていて、標準偏差の上限と下限がバンド幅になるというとても面白いテクニカルチャートです。現在のレートがバンド幅の上限にタッチしているとしたら、それ以上上がりにくいと判断して逆張りをしやすくなりますし、それは下限にタッチしている時も同じです。

もちろんボリンジャーバンドだけで判断するのは早計なので、他の移動平均線や直近の高値、安値なども参考にしてサポートやレジスタンスを示す証拠がどれだけ多くあるかで判断するようにするのが正しいチャート分析です。

その使い道において、ボリンジャーバンドはとても威力を発揮してくれます。それともうひとつ、ボリンジャーバンドにはとても価値のある使い方があるので、それは次回解説します。





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