そもそもナゼ「ドル」なの?「$」マークなの?

前回に続いて、米ドルという通貨を考えるシリーズの2回目です。

今回は少しFXとは直接の関係が薄いかも知れませんが、米ドルという通貨の呼称やマークについてです。
まずは、ドルという呼び方について。

英語ではDollar、つまり「ダラー」と発音するのに、なぜか日本では「ドル」です。
これには諸説があって、かつて日本が鎖国をしていた当時、唯一の国交があったオランダが「ドルガ」と呼んでいたからというのが有力です。

なぜドルガの「ガ」がなくなったのかは分かりませんが、オランダが唯一の外国との接点だった時代は本当にあったので、説得力があります。

次に、$というマークについて。

ドル、ダラー、いずれにしても発音からマークを作ったのであればDをあしらったものにするのが普通です。事実、日本円はYenの頭文字をとって¥です。
余談ですが、中国の人民元もYuanと発音するので、¥マークです。

この$マークについても、諸説があります。
しかもこちらは諸説がかなり多く、全部を紹介すると大変なことになるので一般的に知られている説だけご紹介します。

最もよく言われているのが、米ドルが流通しているアメリカ合衆国の「US」をとって、SにUを重ねたという説です。これだとUの下がつながっている部分に矛盾がありますね。

このUS説はもうひとつあって、かつて通貨のように流通していた銀の取引単位「Unit of Silver」のUSをマークにしたとか、しなかったとか。

あと、これは意外に知られていないのですが、ペソという通貨も$と表記します。
これはPeSoのPとSをあしらってマーク化されたと言われているので、それにならって$になったとか、ならなかったとか。



コメントは下のボタンを押して別ウィンドウから投稿できます。