今後、米ドルはどこへ行く?その2
有名な映画「ゴッドファーザー」は、アメリカの大恐慌時代に暗躍したマフィアを描いた名作です。お酒の販売を禁止する禁酒法という、今では考えられないような法律が普通にまかり通っていた当時のアメリカが舞台です。
なぜ当時のアメリカがこんな状況だったのかと言いますと、空前の不況で国全体が危機的状況だったからです。その金融恐慌は結局収まることがなく、やがて世界が戦争に引き込まれていったのは、歴史が証明している事実です。
この時、ドル相場は大暴落にあえいでいてアメリカ国内には貧困が渦巻いていました。経済的な敗者になることは、こんなにも惨めなことなのかということをアメリカ国民に嫌というほど見せつけた時代でした。
今のアメリカを見ていると、まるでその時の状況と同じではないかという指摘があります。デトロイトをはじめとする地方自治体の破産、地方経済の停滞、主要産業の斜陽など、こうしたニュースを見ているとアメリカはもう先が無いのではないかとすら思えてきます。
このまま、アメリカは没落していって米ドルも大暴落する時がやって来る・・・という悲観的な見方をする経済学者もいます。
しかし、現実にそうなるとは思えないというのが、筆者の見方です。
その理由と根拠については、ここから述べたいと思います。
かつての大恐慌時代になぞらえて、これからのアメリカは米ドルの大暴落、そして経済の没落を歩んでいくのかというお話をここまでしてきました。
筆者はそう思っておらず、今回その理由と根拠を解説したいと思います。
当時と根本的に異なっているのは、アメリカが現在のインターネット社会での基幹技術、インフラを完全に掌握しているということです。.comのドメインはアメリカのものですが、これを使っている会社は世界中に数千万社に上ります。これだけでもアメリカは今後も重要な役割を担っていくことでしょう。
次に経済面ですが、当時と違って今は金融システムがとても発達しています。それが発達しすぎた故にリーマンショックやサブプライムショックが起きたのも事実ですが、資金の調達方法が多様化しており、米国企業が今後資金繰りに困ったという理由だけで大量倒産するのは考えにくいでしょう。
軍事的には圧倒的な優位を保っており、今もなお政治的にも世界に多大な影響力を持っているのが現在のアメリカです。国内の一部で貧困が進行する可能性はありますが、もともとアメリカは格差を容認してきた社会です。
こうした各方面の発達を考えると、米ドルが突発的な事情で大暴落し、世界に大混乱を与える可能性は極めて低いと結論づけています。
もっとも、戦争など地政学的なリスクは予測不可能な部分がありますが。
なぜ当時のアメリカがこんな状況だったのかと言いますと、空前の不況で国全体が危機的状況だったからです。その金融恐慌は結局収まることがなく、やがて世界が戦争に引き込まれていったのは、歴史が証明している事実です。
この時、ドル相場は大暴落にあえいでいてアメリカ国内には貧困が渦巻いていました。経済的な敗者になることは、こんなにも惨めなことなのかということをアメリカ国民に嫌というほど見せつけた時代でした。
今のアメリカを見ていると、まるでその時の状況と同じではないかという指摘があります。デトロイトをはじめとする地方自治体の破産、地方経済の停滞、主要産業の斜陽など、こうしたニュースを見ているとアメリカはもう先が無いのではないかとすら思えてきます。
このまま、アメリカは没落していって米ドルも大暴落する時がやって来る・・・という悲観的な見方をする経済学者もいます。
しかし、現実にそうなるとは思えないというのが、筆者の見方です。
その理由と根拠については、ここから述べたいと思います。
かつての大恐慌時代になぞらえて、これからのアメリカは米ドルの大暴落、そして経済の没落を歩んでいくのかというお話をここまでしてきました。
筆者はそう思っておらず、今回その理由と根拠を解説したいと思います。
当時と根本的に異なっているのは、アメリカが現在のインターネット社会での基幹技術、インフラを完全に掌握しているということです。.comのドメインはアメリカのものですが、これを使っている会社は世界中に数千万社に上ります。これだけでもアメリカは今後も重要な役割を担っていくことでしょう。
次に経済面ですが、当時と違って今は金融システムがとても発達しています。それが発達しすぎた故にリーマンショックやサブプライムショックが起きたのも事実ですが、資金の調達方法が多様化しており、米国企業が今後資金繰りに困ったという理由だけで大量倒産するのは考えにくいでしょう。
軍事的には圧倒的な優位を保っており、今もなお政治的にも世界に多大な影響力を持っているのが現在のアメリカです。国内の一部で貧困が進行する可能性はありますが、もともとアメリカは格差を容認してきた社会です。
こうした各方面の発達を考えると、米ドルが突発的な事情で大暴落し、世界に大混乱を与える可能性は極めて低いと結論づけています。
もっとも、戦争など地政学的なリスクは予測不可能な部分がありますが。
2019年03月03日


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